♥ CPなんて

基本無節操ですよ←
いや、王道は王道で好きですよ？
ですが、こう、マイナーというね、響きがね……堪らんとです＾ｑ＾
本来絡むべきではない奴らが絡んでいちゃいちゃきゃっきゃしてたら、もうなんだ、言い表しようのない何かがせり上がってくるんだ!!
何が言いたいかっていうとね、追記で速鋼をせっせこ書いてるよってだけです（ぇ

　がり、という音とともに、鈍い痛みが走る。
　そっと手を伸ばして唇に触れてみれば、案の定、オイルが滲んでいた。
　キスの最後に唇を噛むなど、聞いた事もない。
　然程おいしい訳でもないオイルを、べろりと舐め取ってからマスクを嵌め直す。
「隠しちゃうの？　勿体無いなあ。」
　クスクス笑う弟をじとりと睨み付ければ、「何か？」と言われただけだった。
　それが妙にむかついて、マスクをしたまま喋る。
「誰かに見られでもしたら、どうするつもりだ。」
　兄弟機の中でも最速を誇るこいつは、その名の通りの素早さで俺の後ろに回った。
「なっ……!!」
「あんたが誰かに唇を見せるか？　なあ、メタルマン？」
　聴覚機の近くで囁かれ、何かが背筋を駆け上がってくるのを感じた。
　後ろから前へ、腰を抱き寄せるように回された腕は、確かな意志を持って動いている。
「なあ、どうなんだ？」
　答える代わりに、マスクを下ろして自分からキスをした。

 

キスマークは噛み痕
（誰かに見せる訳ないさ。博士にさえも。）